BLOG WordPress専用サーバーのwpXを使ってみた感想とまとめ
とあるサイトでXSERVERが運営しているWordPress専用サーバー「wpX」を使う機会があったのでメリットやデメリットをまとめてみました。
結論から言うと、「WordPress専用の超高速レンタルサーバー」と書いてあるだけあって速いです。
管理画面にアクセスした時点で実感できる程。
だたし、独特の仕様があるので使用用途は限られてきます。
運用するサイトの条件をクリアできていればコストパフォーマンスの高いサーバーだと思います。
細かい点はいろいろありますが、サーバーを契約するかどうかの判断になりそうな点をまとめています。
サーバーの基本情報はwpX公式サイトに掲載されているので割愛します。
目次
wpXでWordPressを運用した時のメリット
安く手軽に速くて快適な環境が手に入る
WordPress専用にチューンしてあるというだけあって、ただWordPressをインストールしただけでも高速な環境が用意されています。
WordPressのインストールも簡単に行うことができます。
また、wpXにキャッシュ機能が搭載されているので、キャッシュ系プラグイン導入が必要ありません。
試しに適当に記事を投稿し、WordPress標準テーマ「Twenty Thirteen」でサイトを表示させた状態で速度計測してみました。
wpXにインストールしたWordPressサイトの速度測定結果
- SEOチェキ 0.196秒
- サイト表示スピード測定 0.109秒
- GTmetrix 3.58秒
GTmetrixでの測定結果が飛び抜けて遅い数値が出ていますが、実際の体感速度は他2サイトの結果と同じくらいでした。
WordPressの管理画面をSSLに簡単に変更できる
プラグインを導入する必要なくwpXの管理画面からボタン1つでWordPressの管理画面をSSL化することができます。
面倒な設定もなくセキュリティ対策ができるので、初心者にはうれしい機能だと思います。
設定変更直後は少しの間だけ管理画面が404になりますが、設定が反映されるまでのタイムラグです。
データベースのバックアップと復元が簡単
データベースのバックアップと復元がwpXの管理画面から簡単に行えます。
ボタン1つで楽ちんです。
もちろんphpMyAdminへアクセスすることもできます。
wpXでWordPressを運用した時のデメリット・改善してほしい点
インストールできるWordPressの数に上限がある
サーバーにインストールできるWordPressの上限数は10個まで。
1つのデータベースを複数のWordPressで使用することもできません。
贅沢を言えば、WordPress専用サーバーならインストールできるWordPressの数を無制限にしてくれたら最高なのに。
フロントエンドで独自SSL、共有SSLが使えない
マニュアルを見てもフロントエンドのSSL化について載っていなかったのでwpXに問い合わせてみた回答がこちら。
申し訳ございませんが、wpXではフロントエンドをSSL化することはできません。
本お問い合わせを受け、wpXでもSSLの導入について検討させていただきますので何卒よろしくお願い申し上げます。
先に書いたように管理画面のSSL化は簡単にできますが、フロントエンドで独自SSL、共有SSLは使えない仕様のようです。
SSLが使えないとなると使用用途が限られてきますね。
ここはぜひ対応してほしいです。
マルチサイトに対応していない
マルチサイトで運営の予定がなければ特に問題ないですが、サイトによっては問題となる点ですね。
どちらとも言えない点
毎日自動バックアップされるが、データの提供は有料
14日分のデータが自動バックアップされる機能が無料で提供されていますが、データの提供は有料とのこと。
これであれば「BackWPup」など自動バックアッププラグインを使用して自分でやる方がいいかもしれません。
プラグインの設定などが面倒な人はお任せもいいかもしれませんが。
バックアップデータ提供の際には、ご指定日のサーバーID下にある対象データ一式を提供するごとに10,500円の手数料が必要です。
バックアップ | wpX 特徴・機能
操作方法や仕様が独特な面がある
WordPressのインストールする手順が独特
wpXにWordPressをインストールする場合は、下記のような手順となります。
慣れてしまえば問題ないですが、最初は違和感を感じました。
- サーバーにドメインを設定
- wpXの管理画面で使用するドメインを指定してWordPressをインストール
デフォルト設定だとアクセスできるサーバー領域に制限がある
デフォルトの設定だとFTP経由でアクセス可能なのは「/wp-content」ディレクトリのみ。
全ての領域にアクセスするには「FTPアカウント設定」で変更する必要があります。
まとめ
ブログの運営が前提とはなりますが、サーバーのチューンもせずに月額1,050円~でこの環境が手に入るのはうれしいです。
ただし、フロントエンドでSSLが使えないので、個人情報を扱うページを含む企業サイトやECサイトには向いていません。
あくまでWordPressブログを運営することを前提といった印象です。
他社サーバーとの比較も時間のある時にやってみます。
初期ドメインを使ってWordPressをインストールすることもできるので、まずは14日間の無料お試し期間での判断がいいと思います。